Vectorworks/ベクターワークスの種類
ベクターワークスには大きく分けて5つの種類があります。
Fundamentals
単体金額 368,500円
2D/3D汎用作図機能に、プレゼンボード作成機能や図面と連動できる表計算機能など、数多くの基本作図機能に加え、高品質レンダリング&3Dビジュアライズ機能を搭載したVectorworksシリーズの基本製品です。
*価格も一番安く「とりあえず」的に導入してもいいですが、建築などの専門分野で主に使う予定ならお勧めしません、と言うかやめといた方がいいです。
Spotlight
単体金額 490,600円
ステージプランニングやライティング計画に対応した先進的な舞台照明計画支援機能、さらには各種メーカー製のトラスや照明機材、音響機器等の豊富なデータライブラリを搭載したエンタテインメント業界向け製品です。
*舞台照明、エンターテイメント業界向けになっています。
Landmark
単体金額 490,600円
地形モデルや多彩な植栽、灌水設備計画等に対応するランドスケープデザイン機能、さらには豊富な造園向けのデータライブラリを搭載した都市計画/造園業界向け製品です。
*上記そのままです(笑)
Architect
単体金額 490,600円
建築設計や内装、ディスプレイデザインに対応した先進的なBIM・インテリア設計支援機能、拡張機能、さらには豊富な建築向けのデータライブラリを搭載した建築/内装業界向け製品です。
*建築に特化した仕様になっています。また無料でインストール出来る【木造BIMツール・木造建具ツール】等が提供されており、建築業界で使用するならコレ一択です。
「Architectは私も使用しています」
Design suite
単体金額 612,700円
専門分野別( 建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング )の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載したVectorworksシリーズ最上位の製品です。
*Vectorworks 上記4種全ての機能が盛り込まれているのがこのシリーズです。全てを網羅しなければならない人、価格もそれなりにするので「お金に糸目をつけない」という人はこのシリーズが最適です。
購入方法
購入先は以下の2通り
そして少し分かり難いのが、どのライセンスを選んだらいいのか?です。
ライセンスは大きく分けて以下の2つ。(他にサブスクも有)
- スタンドアロン版
- ネットワーク版
基本的に一度購入すると永続ライセンスとなります。5年後、10年後にVectorworks が使えなくなるという事はありません。
ライセンス数で考える
例1)自分自身で使う、若しくは所員が1人〜3人増えた場合。(4ライセンス以下)
スタンドアロン版を選択。
*多くの場合がこの↑パターンではないかと思います。
例2)使う人が10名以下の場合。(10ライセンス以下)
スタンドアロン版、ネットワーク版どちらでも金額は変わりません。
例3)使う人が11人以上の場合。(11ライセンス以上)
ネットワーク版を選択。この本数から単価が下がっていきます。ネットワーク版は基本ライセンスが5本で1パックという考え方で、その上で追加ライセンス1〜5(6人〜10人が使用)までは通常単価になります。11ライセンス〜15ライセンスまで36,300/本、安くなっています(fundamentalsの場合)
要はライセンス数が多ければ多いほどお得になります。コチラを参考にしてください。
Service select/サービスセレクト
Vectorworks Service Select(以下 Service Select)は、Vectorworksご利用ユーザのための年間保守サービスです。
契約期間中、Vectorworksカスタマーポータルにて、最新バージョン(無償)が提供されます。また、専用のテクニカルサポート電話回線、インターネットLiveサポート、クラウドサービス、割引価格でのトレーニングなど、さまざまなサービスを提供します。
サービスセレクトは単体で134,200円でベクターワークス本体と合わせると
Architectの場合、単純に134,200+490,600=624,800 円となりますが、サービスセレクト1年契約をバンドル(同時に購入)した場合 524,700円となり100,100円もお得になります。
しかも、毎年契約更新すると次期バージョンを無償でバージョンアップ出来ます。
しかしながら、契約更新が1回/年に来るので負担を感じるという人も中にはいるとは思いますが、A&Aサイトでは以下のような説明をしています。
サブスクリプション(1年契約)
2020、2021あたりで新しく追加された契約形態です。
Architect Landmark Spotlight で245,300円
Design suiteで306,350円 となっています。
ちなみにFundamentalsは無いようです。
考え方として、スポット的に設計協力してもらうためにサブスク利用する、という方法もありますが、冷静に考えると知り合いのVectorworks ユーザーに外注する方がいいですよね。
で、知り合いにいない場合は?ってなりますが、そもそもVectorworks 使ってない知り合いの設計者に「コレ(Vectorworks)使って応援頼みます!」ってなります?
ま、そのあたりのさじ加減はよくわかりませんが、サブスクを使った方がいいというシチュエーションも多分あるんだと思います(笑)そんな近年の流れに乗ったサブスクもあります。
追加モジュール
例えば
Fundamentalsを購入していて、どうしてもArchitectの機能を使わなければならなくなった(使った方が効率的)や転職して永続的にLandmarkを使わなければいけなくなった等の場合、新規にArchitectやLandmark、Spotrightを購入しなくても済むように、追加モジュール代金でFundamentalsからそれらデザインシリーズへとグレードアップする事が出来ます。
Fundamentals → Architect Landmark Spotright 122,100円 Design suiteへは244,200円
Architect Landmark Spotright → Design suite 122,100円
乗り換え購入
現在、他のソフトを使用していてそこからVectorworks へ乗り換える人を対象に、優遇措置がとられています。ただしこの場合サービスセレクト契約は必須です。
価格は451,000円
同じ仕様で新規購入なら524,700円なので73,700円もお得になっています。
他のソフトとは
Jw-CAD/JDraf・ARES/BRICSCAD/AutoCAD/AutoCAD LT/3Dマイホームデザイナー/SketchUp/Rhinoceros/Visioその他 3Dソフト・CADソフト
となっていて、この中に現在ご自分が使ってるソフトの名前がないという人は「その他ソフト」とあるので是非問い合わせてみて下さい。
最後に
この記事は2022年10月17日のものなので、最新の価格やバージョンの設定はA&A若しくは販売店さんへご確認して下さい。
最後まで長々とお付き合いいただきありがとうございました。